癒しのオーダースーツ屋 CANPANELLA JAPAN

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No.153



人はなぜカシミヤに魅せられるのか
― 静けさを纏うという贅沢 ―



寒さが深まる季節、手に取るだけで心が落ち着く生地があります。

それが、カシミヤ。



その柔らかさは、単なる高級素材としての価値を超えています。

人がカシミヤに惹かれる理由は、“心の奥に触れる静けさ”にあります。



カシミヤの繊維は、髪の毛の約五分の一ほどの細さ。

この繊細な構造が、肌に触れた瞬間に「刺激」ではなく「受容」として伝わります。

私たちの皮膚には、やさしく撫でるような感覚を心地よく感じ取る“C触覚線維”という神経が存在します。

カシミヤが放つぬくもりは、この神経を穏やかに刺激し、安心や信頼を司る感情を呼び起こす――

つまり、幼いころの「ぬくもりの記憶」を思い出させるのです。



ツイードやメルトンが“外界から身を守る”素材であるのに対し、

カシミヤは“内側から包み込む”素材。

その違いが、着る人の心の在り方にまで影響します。



光を反射するウールとは異なり、カシミヤは光を吸い込み、柔らかく沈めます。

その質感が生むのは「静の佇まい」。

主張しない存在感こそ、成熟した装いの証です。



ドーメルのカシミヤ ― 光を吸う生地



CAMPANELLAでは、フランスの名門ドーメルが手掛けるカシミヤコレクションを取り扱っています。



ドーメルのカシミヤは、表面の起毛が極めて繊細で、光を滑らかに吸収し、

手に取ると空気ごと指先に馴染むような感覚を与えます。

仕立て上がりは、肩のラインが自然に落ち、佇まいそのものに深みと静けさが宿ります。




冬の装いをお考えの方は、

どうぞ店頭でカシミヤの手触りをお確かめください。

触れることでしかわからない、静かな温もりがあります。


CAMPANELLA tailor made